冬になると、街が同じ色で満たされる。黒、グレー、ネイビー。
そんな中で“素材”が持つ力を知っている人だけが、静かにおしゃれの温度を上げていく。
コーデュロイは、その最たる例。
パンツとジャケット、たった二つのアイテムで“余裕”が生まれる——そんな冬の法則を、今季のリアルトレンドから紐解いていこう。
1章|なぜ今、コーデュロイなのか。トレンドが語る「素材回帰」
ファッションの潮流は、華やかさよりも“手触りのあるリアル”へ。
VOGUE JAPANによると、コーデュロイは「クラシック回帰」の象徴。
同時にZ世代の間では、表面の“畝(うね)”が生む陰影が「自然体でこなれた質感」として人気を集めています。
WWD JAPANでは、ユニクロを筆頭に「ベーシックを素材で格上げする動き」が加速していると指摘。
つまり、今季の主役は“形”ではなく“質感”。
見た目よりも「触れてわかる上品さ」に、時代が惹かれ始めています。
「光を受けた畝(うね)が、冬の空気を柔らかく照らす。」
——素材がつくる余裕とは、こういうこと。

2章|ユニクロ×GUで見つける、今季のリアルコーデュロイ
ユニクロやGUのコーデュロイシリーズは、もはや定番ではなく“進化形”。
特にユニクロのジャケットは、ほどよい太畝でシルエットに奥行きを持たせながら、軽さと動きやすさも両立しています。
ユニクロ公式コレクションでも「オンにもオフにも使える素材感」として今季注目アイテムに。
- ジャケット:少しオーバーサイズを選ぶと、今っぽい抜け感が生まれる。
- パンツ:ワイドかセミフレアで、縦ラインを意識。太すぎない中畝がベスト。
男女問わず、バランスが命。
メンズはシャツインでスマートに、レディースはタートルを覗かせて軽やかに。
たったそれだけで、“こなれ感”が自然と生まれます。

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価格:1886円 |
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3章|“余裕のあるカジュアル”をつくる3つの法則
- 同系色でまとめる。
ベージュ×ブラウン、カーキ×グレーなど、トーンをそろえると“上質な統一感”が生まれる。 - 素材をミックスする。
コーデュロイ×ウールで温もりを、コーデュロイ×ナイロンで軽さを。
異素材の組み合わせが“抜け感”を演出。 - 小物で締める。
黒のレザーバッグやベルトで、全体を“静かに”引き締める。
抜け感とは“ゆるさ”ではなく、“統一感の中にある余白”。
素材の質感が整うと、スタイルに心の余裕が宿ります。

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価格:2530円 |
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4章|失敗しない色合わせとスタイリングのコツ
コーデュロイの魅力は、光と影を抱く素材感。
明るいトーンは“柔らかく”、暗いトーンは“上品に”。
黒やネイビーなら、マットな質感を選ぶことで重たく見えません。
- パーカーをレイヤードしてラフに。
- シャツを覗かせて、軽やかさをプラス。
- 足元は白スニーカーで“空気”を残す。
派手じゃないのに、印象に残る。そんな服が一番強い。

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価格:4690円 |
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5章|メンズ&レディース別おすすめスタイリング
〈メンズ〉
- ジャケット+ワイドパンツ+白スニーカーで“ゆるスマート”。
- 黒のタートルネックで“都会的な余裕”をプラス。

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価格:2398円 |
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〈レディース〉
- オーバージャケット+リブタートル+ロングブーツ。
- ブラウンのコーデュロイを基調に、ベージュの小物で抜けをつくる。

「冬の装いは、静けさの中に個性を宿すもの。」
——素材を変えるだけで、印象はこんなにも変わる。
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価格:6160円 |
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FAQ(よくある質問)
Q1:コーデュロイは太って見える?
→ 太畝ではなく“中畝”を選ぶことで、縦ラインが強調されてすっきり。
Q2:冬以外にも着られる?
→ 春先もOK。淡いベージュやグレージュなら季節を問わない。
Q3:お手入れは大変?
→ 実は洗濯機OKの製品も多く、ユニクロ製は特に扱いやすい。
参考・引用情報
※本記事は各ブランド公式情報およびファッションメディアの記事をもとに構成しています。
文中の意見・表現は黒瀬 遙(ファッションジャーナリスト)の視点によるものです。


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