5月になると、多くの人のもとに自動車税の納付書が届きます。
しかし、家賃、住宅ローン、カード代、子どもの教育費、車検代などが重なると、「今月は自動車税まで払えない」ということもあります。
自動車税を期限までに払えなかった場合、すぐに車を取られたり、銀行口座を差し押さえられたりするわけではありません。
ただし、放置すると延滞金が増え、督促状が届き、最終的には給与や銀行口座が差し押さえられる可能性があります。
この記事では、自動車税を滞納すると何が起きるのか、払えないときに何をすればよいのかを、初心者にも分かりやすく解説します。
この記事で分かること
- 自動車税を滞納したときの流れ
- 督促状が届いたら何をすべきか
- 延滞金はどのように発生するのか
- 車検に影響するのか
- 払えないときの相談先
- 差し押さえを避けるための行動
自動車税を滞納するとどうなる?まず結論
自動車税を滞納した場合、主に次のような流れで進みます。
| 段階 | 起こること | 対応すべきこと |
|---|---|---|
| 納期限を過ぎる | 延滞金が発生する可能性がある | できるだけ早く支払う |
| 督促状が届く | 自治体から支払いを求められる | 無視せず内容を確認する |
| 催告書が届く | さらに強い形で納税を求められる | すぐ自治体へ相談する |
| 財産調査 | 銀行口座や給与などを調べられる場合がある | 分割納付などを相談する |
| 差し押さえ | 口座・給与・車などが差し押さえられる可能性がある | ここまで放置しないことが重要 |
大切なのは、「払えないこと」そのものよりも、「何も連絡せずに放置すること」が危険だという点です。
自動車税の納期限はいつ?
自動車税の納期限は、多くの自治体で毎年5月末ごろです。
ただし、地域によって納期限が異なる場合があります。納付書に書かれている期限を必ず確認してください。
納期限を1日でも過ぎると、法律上は滞納扱いになります。すぐに大きな問題になるとは限りませんが、延滞金が発生する可能性があります。
自動車税を滞納すると延滞金がかかる
自動車税を期限までに払わないと、延滞金が加算される場合があります。
延滞金とは、簡単にいうと「支払いが遅れたことに対する追加料金」です。
たとえば、自動車税が39,500円だった場合、期限を過ぎてもすぐに何万円も増えるわけではありません。しかし、滞納期間が長くなるほど延滞金は増えていきます。
注意点
延滞金の計算方法や割合は、年度や自治体によって異なります。正確な金額は、納付書に記載された自治体や都道府県税事務所に確認してください。
督促状が届いたらどうする?
自動車税を滞納すると、しばらくして自治体から督促状が届きます。
督促状とは、「まだ自動車税が支払われていません。早めに納めてください」という通知です。
督促状が届いた時点で、すぐに差し押さえになるわけではありません。ただし、ここで無視すると状況が悪くなります。
督促状が届いたときにやること
- 封筒を開けて内容を確認する
- 支払期限を確認する
- 納付書がまだ使えるか確認する
- 払えるならすぐ支払う
- 払えないなら自治体へ電話する
特に重要なのは、払えない場合でも自治体に連絡することです。
「今すぐ全額は難しいのですが、分割で支払えませんか」と相談すれば、状況に応じて納付方法を案内してもらえる場合があります。
自動車税を滞納すると車検は受けられる?
自動車税を滞納していると、車検に影響することがあります。
車検では、自動車税が納付されているか確認されます。未納のままだと、車検を更新できない可能性があります。
つまり、自動車税を滞納すると、最終的に車を使えなくなるリスクがあります。
通勤や仕事で車を使っている人にとっては、大きな問題です。
車検前に確認すべきこと
- 自動車税を支払い済みか
- 納税証明書が必要か
- 電子確認に対応している自治体か
- 支払い後、反映までに時間がかかるか
車検直前に支払うと、納税情報の反映が間に合わないことがあります。車検が近い人は、早めに支払うか、自治体や車検業者に確認しましょう。
長期間放置すると財産調査される可能性がある
自動車税を長期間滞納すると、自治体が財産調査を行う場合があります。
財産調査とは、滞納している人に支払い能力があるかを調べる手続きです。
調査対象になる可能性があるものは、次の通りです。
- 銀行口座
- 給与
- 勤務先
- 生命保険
- 不動産
- 自動車
税金は、通常の借金とは違います。自治体には、法律に基づいて滞納している税金を徴収する権限があります。
そのため、「少額だから大丈夫」と考えて放置するのは危険です。
差し押さえされるとどうなる?
自動車税を長期間放置し、自治体からの連絡にも応じない場合、差し押さえが行われる可能性があります。
差し押さえとは、滞納した税金を回収するために、銀行口座や給与などを自治体が押さえる手続きです。
差し押さえの対象になる可能性があるもの
- 銀行口座の預金
- 給与の一部
- 自動車
- 不動産
- 売掛金
特に注意したいのが、給与の差し押さえです。
給与が差し押さえられる場合、勤務先に通知が届くことがあります。つまり、会社に税金を滞納していることを知られる可能性があります。
また、銀行口座が差し押さえられると、生活費やカードの引き落としに影響が出ることもあります。
自動車税を払えないときの対処法
自動車税を払えないときに、最初にやるべきことは自治体への相談です。
具体的には、納付書に書かれている都道府県税事務所や納税課へ電話します。
電話で伝える内容
- 自動車税を期限までに払えないこと
- いつなら払えそうか
- 一括では難しいが分割なら払えるか
- 現在の収入状況
- 失業・病気・家計急変などの事情
電話では、難しい言葉を使う必要はありません。
たとえば、次のように伝えれば十分です。
「自動車税の納付書が届いたのですが、今月は生活費が厳しく、一括で払うことが難しいです。分割払いや納付相談はできますか?」
このように、支払う意思があることを伝えることが大切です。
分割払いはできる?
自動車税は、原則として期限までに一括で支払う税金です。
ただし、事情によっては自治体が分割納付の相談に応じてくれる場合があります。
たとえば、次のような形です。
- 毎月5,000円ずつ支払う
- 給料日に合わせて支払う
- ボーナス月に多めに支払う
- 一部を先に払い、残りを後日払う
ただし、分割払いが必ず認められるわけではありません。自治体や滞納状況によって対応は異なります。
それでも、何も連絡しないよりは、相談したほうがよいです。
クレジットカードやスマホ決済で払える場合もある
自治体によっては、自動車税をクレジットカードやスマホ決済で支払える場合があります。
利用できる可能性がある支払い方法は、次の通りです。
- クレジットカード
- PayPay
- 楽天ペイ
- au PAY
- d払い
- コンビニ払い
- 地方税お支払サイト
ただし、クレジットカード払いでは決済手数料がかかることがあります。
また、リボ払いを使うと利息が高くなるため注意が必要です。
注意
自動車税を払うためにリボ払いや高金利の借入を使うと、あとから返済が苦しくなることがあります。まずは自治体に相談しましょう。
やってはいけない行動
1. 督促状を開けずに放置する
封筒を見たくない気持ちは分かります。
しかし、開けずに放置すると、支払期限や相談先が分からないまま時間だけが過ぎます。
まずは封筒を開けて、金額、期限、連絡先を確認しましょう。
2. 自治体からの電話を無視する
自治体から電話が来た場合、無視し続けるのは避けましょう。
連絡が取れない状態が続くと、支払う意思がないと判断される可能性があります。
3. 消費者金融で安易に借りる
自動車税を払うために、急いで高金利の借入をするのは慎重に考えるべきです。
数万円の税金を払うために借金を増やすと、翌月以降の家計がさらに苦しくなることがあります。
4. リボ払いに頼る
リボ払いは毎月の支払いを少なく見せられますが、手数料が高く、返済が長引きやすい仕組みです。
一時的に楽になっても、総支払額が増える可能性があります。
自動車税の滞納はブラックリストに載る?
自動車税を滞納しただけで、信用情報機関にいわゆるブラックリストとして登録されるわけではありません。
信用情報に影響するのは、主にクレジットカード、ローン、携帯端末の分割払いなどの滞納です。
ただし、自動車税をクレジットカードで支払い、そのカード代金を滞納した場合は、信用情報に影響する可能性があります。
つまり、自動車税そのものの滞納と、クレジットカード代金の滞納は分けて考える必要があります。
自動車税を滞納しないための予防策
自動車税は毎年ほぼ同じ時期に発生します。
そのため、前もって準備しておくことで、滞納を防ぎやすくなります。
毎月少しずつ積み立てる
たとえば、自動車税が39,500円の場合、12か月で割ると月3,300円程度です。
毎月3,000円〜4,000円を車用の口座に入れておけば、5月に慌てずに済みます。
車の維持費用口座を作る
自動車税だけでなく、車には次の費用がかかります。
- 車検代
- 自動車保険
- ガソリン代
- 駐車場代
- タイヤ交換代
- 修理費
これらをまとめて管理するために、「車専用口座」を作ると便利です。
軽自動車や低燃費車への買い替えも検討する
車の維持費が家計を圧迫している場合は、車そのものを見直すことも選択肢です。
普通車から軽自動車に変えると、自動車税や保険料、燃費の面で負担が下がる場合があります。
ただし、買い替えには購入費用がかかるため、税金だけで判断しないことが大切です。
よくある質問
Q. 自動車税を1か月滞納するとどうなりますか?
延滞金が発生する可能性があり、自治体から督促状が届くことがあります。すぐに差し押さえになるとは限りませんが、放置せず早めに支払うか相談しましょう。
Q. 自動車税を払わないと車に乗れなくなりますか?
すぐに乗れなくなるわけではありません。ただし、未納のままだと車検に影響する可能性があります。車検が通らなければ、公道を走れなくなります。
Q. 自動車税は分割払いできますか?
原則は一括払いですが、事情によっては自治体が分割納付の相談に応じる場合があります。まずは納付書に記載された窓口へ連絡してください。
Q. 督促状を無視するとどうなりますか?
催告書が届いたり、財産調査に進んだりする可能性があります。長期間放置すると、銀行口座や給与が差し押さえられることもあります。
Q. 自動車税の滞納で会社に知られることはありますか?
給与差し押さえになった場合、勤務先に通知が届く可能性があります。そうなる前に自治体へ相談することが重要です。
Q. 納付書の期限が切れたらどうすればいいですか?
期限切れの納付書が使えるかどうかは自治体によって異なります。納付書に書かれた窓口へ連絡し、再発行や支払い方法を確認しましょう。
まとめ:自動車税を払えないときは、まず自治体へ相談しよう
自動車税を滞納すると、延滞金、督促状、車検への影響、財産調査、差し押さえにつながる可能性があります。
ただし、期限を過ぎたからといって、すぐに最悪の事態になるわけではありません。
一番大切なのは、放置しないことです。
払えない場合は、納付書に書かれている都道府県税事務所や納税窓口へ連絡しましょう。
「今すぐ全額は払えないが、支払う意思はある」と伝えるだけでも、状況は変わります。
税金の問題は、早く動いた人ほど選択肢が残ります。
督促状が届いているなら、まず封筒を開ける。納付書があるなら、連絡先を確認する。払えないなら、今日できる範囲で相談する。
それが、差し押さえを避けるための第一歩です。
参考情報
本記事は、自動車税を滞納した場合の一般的な流れや注意点を分かりやすく解説したものです。実際の納期限、延滞金、支払い方法、分割納付の可否は自治体によって異なります。必ずお住まいの都道府県税事務所や自治体公式サイトで最新情報を確認してください。

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